【ニキビパッチ】って本当にニキビに効くの?【薬剤師が徹底解説】

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ニキビパッチは本当に効くのでしょうか?

韓国で大流行しているニキビパッチにメスを入れながら解説します。

ニキビパッチとは?

ニキビに直接貼るハイドロコロイドを主成分としたシールのことをさします。

もちろんシールの成分は企業によって異なることもありますが、

基本ハイドロコロイドです。

ハイドロコロイドの効果

ハイドロコロイドは、キズパワーパッドにも使われている成分で、

傷を早く治すモイストヒーリングという湿潤療法が用いられています。

『モイストヒーリング』は別名を閉鎖療法または湿潤療法ともいわれ、患部を湿ったまま密封する傷ケア方法です。これは、細胞の成長や再生を促す成分が含まれる体液(傷口から出てくる透明な液体)を傷口に保持することで、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すという療法です。

JHPIA 一般社団法人日本衛生材料工業連合会

すなわち、傷口を密閉することで細胞の再生成分を傷口に留めて、自然治癒力を高める

そしてを治りやすくするというメカニズムです。

ニキビとはそもそも

私たちがよく悩まされているニキビは、傷とは少し違います。

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参考:マルホ株式会社

ニキビは、皮脂分泌が増加・毛穴詰まりが複合的に発生し、

アクネ菌が増殖し、炎症が起きて発生します。

アクネ菌は、嫌気性菌という種類の菌で空気(酸素)があるところでは生きていけません。

なので、密閉(酸素がない)状態がだいすきなのです。

そのまま貼ると悪化の可能性も?

さて、お気づきの方も多いと思いますが、

先ほどのモイストヒーリングは、密閉することで治癒力を高める療法であると話しました。

モイストヒーリングをすることでニキビは密閉され、アクネ菌は増殖しやすい状態になっているのです。

モイストヒーリングが用いられるハイドロコロイドをニキビにそのまま貼ると、

アクネ菌の増殖を手助けしてしまう可能性があることがわかりました。

では、ハイドロコロイドが全くニキビに使えないのかというとそうではありません。

詳しくみていきましょう。

ニキビの状態によって使い方が変わる

ニキビは、様々な状態があります。

白ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビ….

それぞれ全く違いますし、対処方法も違います。

これからそれぞれに対して、ニキビパッチの効果を解説していきます。

白ニキビ

参考:たかみクリニック

毛穴が詰まっているけれど、炎症までは起きず

アクネ菌は存在はしているものの悪さはしていない状態

<ニキビパッチの効果>
・塞がっているニキビにさらに蓋をすることになるため、あまり意味をなさない。
肌の保湿や角質ケアをしっかりした方が、赤ニキビ・黄色ニキビに発達しずらい。

赤ニキビ

毛穴に皮脂が溜まり、その皮脂をアクネ菌が栄養分として取り込み、繁殖し、炎症が起きる。

赤く腫れている状態。触ると痛い場合も

<ニキビパッチの効果>
・アクネ菌が増殖しているため、ニキビパッチを貼るとより増殖する可能性がある
・なるべく使わない方が◎
触ってしまう癖がある場合は使用OK
 ただし、抗菌作用成分含有のパッチが望ましい

 

私がみてよかったと思うニキビパッチも載せておきます。

ニキビパッチ(気になった方だけ見てみてください)

ティーツリーエキス・サリチル酸が配合されているため、抗菌・抗炎症の両方の作用があり、ニキビを抑えやすいのが特徴です。

どうしても触ってしまう、赤みが気になる場合に使用しましょう。

他のものと比較しても口コミも高評価。

ただし9枚なので、量にこだわりがある場合は控えましょう。

 

黄色ニキビ

赤ニキビがさらに悪化し、白血球などがアクネ菌と戦い

その死骸が膿となって出てきた状態。

このとき潰してしまうと跡になる・周りの皮膚に炎症成分が飛び散り、ニキビができやすくなる。

<ニキビパッチの効果>
ニキビを潰してしまう人は、予防策として一定の効果は見込まれる
・潰したことによるニキビ跡と炎症成分の飛び散りを未然に防ぐことが可能
・ただし、アクネ菌を増殖させる可能性があるため、抗菌作用成分を含んだパッチが望ましい

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ニキビのタイプに合わせて

上手に使うことが大切!

悪化させない使用方法

ポイントは5つあります。

① ニキビの状態を知り、本当に必要かを考える
② 抗菌作用・抗炎症作用のパッチを使う
③ 清潔な手で触る
④ 抗菌・抗炎症作用のクリームを塗ったあとにシールを貼る
⑤ 長時間つけない

本当に必要なのかを考える

周りがやっているからと思って貼ろうとしていませんか?

本当に今のニキビに必要ですか?

もう一度考えましょう。

ニキビを触ってしまう…いつも潰してしまう

そんなときは必要かもしれません。

しかし、ただなんとなくで貼るのはニキビ悪化の可能性もあるのでやめましょう。

抗菌作用・抗炎症作用のパッチを使う

アクネ菌の増殖を抑えるために、抗菌作用のあるパッチが望ましいです。

さらにニキビの炎症を抑えるために抗炎症作用の成分が入っているとなお◎

抗菌作用:イソプロピルメチルフェノール・ティーツリー・サリチル酸
抗炎症作用:グリチルリチン酸2k
ティーツリー

清潔な手で触る

清潔な手でシールを貼

これは一番と言って良いほど大切なことです。

手が汚い限り、パッチを使うと菌がさらに繁殖し、ニキビ悪化の原因となります。

パッチを使う場合は、手・肌ともにきれいな状態で貼りましょう。

抗菌・抗炎症作用のクリームを塗ったあとにシールを貼る

抗菌作用・抗炎症作用のクリームを塗ったあとにシールを貼ることで

アクネ菌の増殖を抑えられます。

また、寝ているときなどで枕カバーにつくなどの心配も軽減されます。

長時間つけない

長時間つけることで、アクネ菌の増殖を促してしまう可能性があります。

夜だけなど時間制限をし、つねに清潔な状態にすることを心掛けましょう!

なぜ必要なのか、メリット・デメリットを考え使うことが大切です。

ニキビができてしまう理由は、人それぞれ全く違います。

ニキビが長期で続いてしまうとニキビ跡になり、ボコボコ、赤茶色の肌になってしまいます。

早急にニキビができる原因を見つけて最短で治す必要があります。

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