【エクオール】を薬剤師が徹底解説!

エクオールってよく耳にするけど、どんな成分なのでしょう?
イソフラボンとどう違うの?みていきましょう!
エクオールとは
エクオールとは、大豆イソフラボンの中のダイゼインが腸内細菌によって代謝を受けてできた物質です。(下図)

エクオールを生成できる腸内細菌を持つ人は日本人に2人に1人の確率と言われています。
半分の人はエクオールを生成できるけど、半分の人は生成できないということ!
しかもこれは性別・遺伝と関係性が薄いようで、若年層はエクオール生産者が減少傾向にあるんだとか!
豆腐・大豆類をよく食べるアジア人は生産者が多いことがわかっており、欧米人は生産者がアジア人に比べて少ない。
若年層のエクオール生産者減少は、食の欧米化が原因なのか…原因はわかっていません。
エクオールの効能
次にエクオールの効能をみてみましょう!
エクオールが注目されている理由は、作用の可能性が幅広いところにあるようです。
エクオールにはこれらの作用があることから、
エクオール産生できる人と産生できない人を比べたときに、
更年期障害、体脂肪、骨粗しょう症、高脂血症、血圧や乳癌、前立腺肥大、癌、脱毛においてエクオール産生者は、より好ましい結果がでています。(下図)

この表は、エクオールの効能を調べた研究をまとめたものです。
研究からもわかるようにエクオールにはさまざまな疾患で効果が期待できることがわかります。
エクオールの肌への可能性
エクオールは、エストロゲン様作用があります。
そのエストロゲンは体の中でエストラジオールになります。
エストラジオールは、肌に対して好ましい効果が多々あります。
このことから、エクオールのエストロゲン様作用は、肌に対しても好ましい作用が期待できると考えられます。
実際に行われた臨床研究を1つとりあげます。

101名の45才〜65才の女性を対象にした研究によると、
エクオールを含有する大豆胚芽乳酸菌発酵食品を12週間摂取し続けると、
プラセボよりもシワの面積率の変化が有意に抑えられたことが報告されています。
これは研究の一部ではありますが、
これから研究がさらに進み、肌への良い影響がより明らかになることに期待したいですね!
エクオールの副作用
まず、エクオールなどの大豆イソフラボンの1日摂取量をみてみましょう。(下図)
摂取量目安は1日、40〜50mg
下の表を参考にしてくださいね♪

意外とすぐに1日の摂取量をとることができそうですね!
もし毎日は摂取するのは厳しい、不足しがちな方は、特定保険用食品をプラスでとってもいいですね。
下の図は、食品安全委員会が出している大豆イソフラボンアグリコンの上乗せ摂取量の上限を表しています。

さらにプラスで摂取する場合、大豆イソフラボンアグリコンは上限30mg/日を目安にしましょう!
それぞれのサプリメントの1日摂取量を守って服用してくださいね。
厚生労働省・食品安全委員会も副作用について詳しく言及はしていませんが、
ホルモンに関わる成分ですので、過剰摂取は絶対にやめてください。
どんなものでも食べすぎていいことはありません。
エクオールの検査
エクオールの生産者かどうかを調べるには病院に行かなくても検査することができます。
今は簡易的なキットがネットで販売されていますので、まずは検査することをおすすめします。
エクオールが作れるか作れないかで、食べる物、飲むサプリメントも変わってきます。
仮にあなたがエクオールを作れるタイプの場合、
サプリメントを飲まず、豆乳や豆腐、納豆などで毎日摂取できます。
サプリメントの必要性は低いでしょう。
一方であなたがエクオールを作れないタイプの場合、大豆類を摂取しても生成できないため、サプリメントに頼る方が賢明でしょう。
自分のタイプに合わせて、サプリメントを摂取することが大切です。
エクオールのサプリメント
サプリメントを選ぶ際は、価格、含有量、品質を天秤にかけると思いますが、
個人的見解としては、ホルモンに関わるものなのでビタミンのような一般的なサプリメントよりも品質にこだわるべきだと考えています。
今回は、2つサプリメントをとりあげます。
価格:4,080円
1日4粒で10mg
大塚製薬自信作のエクエル。
大塚製薬は、検査キットも販売しているためセットで買っている人も多いのでは?
お値段はすこし高めですが、エクオール10mg/日なので、しっかりと含有量を取りたいという方におすすめです。
少量から試してみたい方は、小林製薬のエクオール
価格:1,773円(2021/1時点)
1日1錠(2mg)
30日分で1日2mgなので、含有量としては少なめです。(それでも他のサプリより多い印象)
エクオールを試したみたいという人にむいています^^
そのほかにもサプリメントはありますが、会社のHPやどこの会社かわからないもの
製造方法がわからないものは載せませんでした。(直感で飲みたくないと感じたものも載せていません。)
製薬会社を選ぶ理由は、医薬品を製造をしている製薬会社はとても厳しい検査を受けて日々製造しています。
きちんとそのプロセスをクリアして生産しているためサプリメントを製造する場合でもプロセスは違えど信頼度はかなり高いと考えられます。(サプリメントだけ蔑ろにするとは考えにくい)
もちろん他の会社でもしっかりとした製造をしてる会社も多いとは思いますが、
初めて飲む場合やホルモン系のサプリメントは製薬会社を選ぶ方がいいと個人的見解ですが考えています。
また調べていると、イソフラボンとエクオールは違うものですが同じと勘違いさせるサプリメントもあるため注意が必要です。
やはりある程度信頼度の高い会社を選ぶのがいいかと思います。
参考になればうれしいです^^
しっかり含有量取りたい↓
ゆるく試ししたい↓
エクオール検査↓

自分の体に足りないものは、品質の良いものでしっかり補いましょう♪
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